高温用LED購入時の注意点

1. LEDの偽物表示への注意

誇大表示による被害が増大中である。


(1) 虚偽の広告,仕様書などから,劣悪環境での使用のため購入したにもかかわらず,半年以内でのLED不灯が多く発生している。
(2) 第三国からの輸入品で,高温や低温で使用が可能と仕様書などに記載されているような製品でも問題は発生している。保証書の提出,高温環境での点灯試験成績書等の提出を義務づけする。
 高温環境試験の試験時間は連続7日間以上必要で,これは ,半導体製品の高温環境試験を行うときに用いられる試験時間である。

2. 高温用LED購入時の注意点

(1) 試験成績書・実績表の確認
 試験成績書および実績表の確認を実施する。

 

(2) 材質の確認
 LED照明で,マグネシウム合金を使用している場合は,類焼火災の原因になる場合がある。
 総務省から,マグネシウム合金の取扱いおよび消火方法について詳しい事例が報告されているので,事前に確認しておく必要がある。必ずマグネシウム合金の燃焼試験報告書を確認し,類焼火災がないことの証明が必要である。

 

(3) 電気用品安全法の確認
 LEDチップは通常,DC 3-50 Vに変換して点灯するように設計するが,ACLEDチップはAC100~240 Vで使用可能なLEDである。ACLEDチップに,直接AC100~240 Vを通電して点灯させる方式である。
 現在,ACLEDを使用したLED照明は○PSEが取得されている。○PSEは一般消費者のための規格であり,個人使用以外および工場等の大型照明については,◇PSEの範疇になることに注意する。このLEDは電気用品安全法の◇PSEが必要となるが,○PSEのみの製品販売となっている。
 ○PSEは中身確認なしでの書類申請で取得できる。◇PSEの取得は下記の理由により,できない。
 日本では電気用品安全法でフリッカー規制があるので、ACLEDチップは完全に違反である。

 日本,米国,EU規格ではAC間(電圧,接地)の線間規制がある。国内の電気用品安全法では外部接続は6㎜以上,内部配線間隔は3㎜以上との規制があり,火災事故防止への配慮で電気製品の設計では,このAC間の隙間設計が必要不可欠になっている。ACLEDチップは配線回路およびACLEDパッケージのパターン間が3㎜以下の場合と,基板の内部でもこの規制の隙間以下なので電気用品安全法違反になる。
 経済産業省も,回路内およびACLEDチップのパターンの3㎜以上の規制に関しては,法令順守するように回答している。
 AC間の線間規制は火災事故防止のための規制である。ACの場合はショートしても電気は流れ続けるので,火災事故の要因になるため電気用品安全法で各国とも規制対象としている。
 ACLEDチップ製品搭載のLED照明の場合は,内部回路およびACLEDチップのパターンが3㎜以上あることの開示を求める必要がある。
 電気用品安全法違反を無視している場合は,火災保険等の保障問題が発生するので,火災保険会社と協議が必要である。○PSEを取得していても電気用品安全法が優先するので,必ず使用上の注意が必要である。また,ACLEDチップを使用したLED照明購入の場合は,必ず確認することが必要である。
 すでに導入されている場合は,早急な確認が求められる。火災事故発生後で手遅れにならないようにしたい。

(「電設技術」 平成29年12月号 特集記事より抜粋)

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